2025年11月8日、いつもより2週間ほど遅い紅葉が見ごろを迎える中、ひた森勉強会2025の第2回研修を開催しました。今回の集合場所は、日田が誇る伝統工芸「小鹿田(おんた)焼」の里に向かう途中にある小野地区。
おおいた林業アカデミーの学生や福岡県からの参加者等に混ざって、2年連続の参加者の顔も。参加者が揃ったところで、ひた森の担い手づくり協議会企画部会長の九州木材市場の田中さんよりご挨拶。日田の森林で現場作業を体感できる1日になりそうです。

まずは植え付け前の地拵(じごしらえ)から
現地に到着すると、まずは大鎌を使った「地拵」作業をスタート。
講師はマルマタ林業の合原さん、壁村さん、清水さん、日田郡森林組合の井上さん、三浦さん、江藤さんの6名。「地拵」とは、植付を行うために地面を拵える(準備する)作業。講師の壁村さんからは、「植えることだけ考えるのではなく、その後の作業や森林づくりを考えて作業しないといけない」と教えていただきました。

今回は、水平方向に枝や草を並べて、下に落ちないように枝を杭替わりに打って「棚」を作っていきます。
「鎌の刃を下にしないように持ってくださいね!転んで怪我をしますよ! 気をつけて作業しましょう!」と指導がありつつ、班に分かれ、作業スタート!最初は「意外と難しいな」や「水平になってなかった!」等の声も聞かれました。途中、どこからともなく「サンショウの良い香りが」との声も。

今回の作業場所では、サンショウがたくさん生えており、地拵作業が進むにつれて漂ってくる良い香り。だんだんおなかが減ってきます。
しばらくすると、参加者の皆さんも慣れた様子でどんどん作業が進んでいきました。

地拵作業がひと段落したところで、お次は植付作業。日田郡森林組合の三浦さんから植付の幅と植え方について教えていただきました。
「1ヘクタール当たり2,500本を植えるということで植付間隔は何メートル間隔になりますか?」との質問にたじろぐ参加者(スタッフ含む)……。
1ヘクタールは100メートル×100メートルの10,000平方メートルで10,000平方メートルに2500本を植えるので、1本あたり4平方メートルということになります。そのため、2メートル(2メートル×2メートル=4平方メートル)間隔で植えるということになります。
森の生き物と共存するための鹿ネットに苦戦
本格的な作業は午後からということで、先に獣害防止ネット(シカネット)の設置方法を教えていただきます。打ち込み機を使って、支柱を打ち込んでみましたが、道路脇で地面が固く、苦戦していました。

そして、絶景を楽しみながらお昼休憩のお弁当タイム。
午後からは実際に植付作業を行いました。苗木は「コンテナ苗」と呼ばれる土のついたスギの苗を植えます。「石があって掘れない時もあるんだな」や「この木がここで50年か……」という感想も聞こえてきました。

最後に獣害防止用のツリーシェルターの説明がありました。林業の現場である森林はさまざまな生き物の棲み家でもあるので、うまく共存していけるように工夫が必要だなと改めて実感。森林の現場仕事を体感した1日でした。
天気も良く、サンショウの香りと心地よい疲労感を感じながら、安全に作業を行って本日の勉強会は終了しました。
